全国60万人※のサーファーの皆さんこんにちは!
国内のサーファーは、30~60代の方が最も多いと言われています※が、肩の痛みに悩まされている方も多いのではないかと思います。(※レジャー白書2019より)
肩の痛みについて、細かく書くと分厚い本1冊分くらいになりますが、今回は30~60代の方の、肩を上げた時の痛みの代表的な原因を共有したいと思います。
肩峰下インピンジメントとは
肩峰下(けんぽうか)というのは、下の写真で指さしている、肩甲骨と腕の骨の間のスペースの事です。

インピンジメントとは「はさみ込む」という意味で、肩峰下インピンジメントとは、下の写真のように、腕を上げた時に肩峰下が狭く、間にある腱などをはさみ込んでしまう状態です。
サーファーは、パドリングで腕を上げる動きをたくさんするので、そのたびにはさみ込んでいると腱などを傷めてしまうのです。

なぜ肩峰下インピンジメントが起きる?
では、なぜ肩峰下が狭くなるのでしょうか?
よくある原因は、肩甲骨の位置異常です。
肩甲挙筋や小胸筋(下の赤い筋肉)が過度に緊張すると、肩甲骨(下の水色の骨)が引っ張られて前傾し、肩峰下のスペース(青い矢印)が狭くなります。

肩甲挙筋や小胸筋が緊張するのはなぜ?
では、肩甲挙筋や小胸筋が過度に緊張するのはなぜでしょうか。これには、猫背や巻き肩といった姿勢の問題が背景にあります。
デスクワークや運転などで座っている時間が長い方は、特にこれらの筋肉が過度に緊張し、肩こりなども同時に起こりやすいです。
対処法は?
対処法としては、「肩甲挙筋や小胸筋を緩める」「反対に肩甲骨を後傾させる筋肉を活性化させる」などになります。
次回は、ご自宅でできるエクササイズをお伝えします。
執筆者 : 益田尚 鍼灸師(国家資格)・コンディショニングコーチ 腰痛や肩こりでお悩みの方はこちらへどうぞ