前回に引き続き、サーファーの肩の痛みのお話です。

前回、多くのサーファーの肩の痛みの原因として「肩峰下インピンジメント」があり、さらにその原因として「肩甲骨の位置異常」があるとお伝えしました。

今回は、その対処法として、ご自宅でできるエクササイズを共有します。

前側の筋肉を緩める

まず、肩甲骨を前に引っ張る筋肉のうち、小胸筋(下の青い筋肉)をリリースします。

小胸筋は、巻き肩姿勢などによって過度に緊張しがちです。

わきの下に手を入れ、指先で胸の筋肉と肋骨の間をリリースします。近くに腕神経叢がありますので、腕にしびれを感じる場合は場所を変えてください。

後側の筋肉を活性化させる

後側の僧帽筋下部などは、うまく使えていない場合が多いので、エクササイズで活性化させます。

座った姿勢で、手のひらを後ろ向きにひねる、戻すをくり返します。

手のひらを後ろにひねりながら、しっかり肩甲骨を寄せて、背中の中央に深いシワを入れるようにします。この時、肩が上がらないように注意します。

最後に

いかがだったでしょうか。

サーファーの肩の痛みの代表的な原因である「肩峰下インピンジメント」について、そのメカニズムと対処法をお伝えしました。

肩の痛みの原因はこれだけではありませんので、こちらのセルフケアで改善しない場合は専門家にご相談ください。

執筆者 : 益田尚
鍼灸師(国家資格)・コンディショニングコーチ
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