前回に引き続き、サーファーの肩の痛みのお話です。

前回、多くのサーファーの肩の痛みの原因は、「肩峰下インピンジメント」によるもので、肩峰下が狭くなる原因は、「肩甲骨の動きの悪さ」と「肩の後下の筋肉の硬さ」であるというお話をしました。

今回は、そのうちの「肩甲骨の動きの悪さ」についての解説と、ご自分でできる対処法についてお伝えしたいと思います。

肩甲骨の動きが悪いとどうなる?

あまり意識されない方が多いと思いますが、腕を上げる時に、下の写真のように肩甲骨も一緒に動いています。

肩の痛み(肩甲上腕リズム)

しかし、もし肩甲骨が動かないと、下の写真のように肩甲骨と腕の骨はぶつかり、間の組織は、はさみ込まれてしまいます。

サーファーは、パドリングで、このはさみ込む動きをたくさんするので、間にある腱などを傷めてしまうのです。

肩の痛み(肩峰下インピンジメント)

肩甲骨の動きが悪くなるのはなぜ?

では、なぜ、肩甲骨の動きが悪くなるのでしょうか?その原因は大きく二つです。

一つは、「肩こり」、もう一つは、「猫背」です。

肩こりについて

肩こりの代表的な筋肉である肩甲挙筋(けんこうきょきん:下の緑の部分)が伸びてくれないと、肩甲骨は赤い矢印のような動きがうまくできません。

肩の痛み(肩甲骨の動き)

この筋肉を緩めるには、肩をすくめてから落とす運動がおススメです。10回1セットで1日何度でも行ってください。

肩の痛み(肩こり体操)

猫背について

猫背になると、肩甲骨が外側にズレるので、やはり上の写真の赤い矢印のような動きがうまくできません。

猫背の解消には、ヨガのドッグ&キャットとかキャット&カウとか言われている下の写真のような運動がおススメです。

四つばいになって、ゆっくり大きな動作で、背中を丸くしたり反らせたりを繰り返します。10回1セットで1日何度でも行ってください。

次回は、肩峰下インピンジメントのもう一つの原因、「肩の後下の筋肉の硬さ」についてお伝えします。

執筆者 : 益田尚
鍼灸師(国家資格)・コンディショニングコーチ
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