肩こり、つらいですよね。

揉んでも、肩を回しても、シップを貼っても楽にならない時に試して頂きたい対処法を3回シリーズでお伝えしたいと思います。

第1回目の今回は、こっている筋肉を直接刺激する方法です。

肩甲挙筋をさわる

難しい話は置いておいて、ご自身のつらい方の肩に、写真のように指を突っ込んでみて下さい。※爪を伸ばしている方にはお勧めできません

人差し指、中指、薬指の指先で肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉を触ります。肩甲挙筋は、下の画像の水色の部分です。

図のあたりを触ってみて、タテに走る一番硬い組織がそれです。

一番触りたいのは赤丸の部分なのですが、上からだと表側に僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が被さっていて触れません。

そこで、一番上の写真のように、前から、僧帽筋をめくるように指を突っ込んで触ります。

前から見るとこんな感じです。

ここを奥に探っていくと、硬いものに触れませんか?

それを押すと、肩甲骨の方に響いたり、首や脇、頭に響く方もいらっしゃいます。

それが「いつものつらさだ!」という方は、そこがその方のつらさの原因の部位(トリガーポイント)です。

肩甲挙筋のリリース

肩甲挙筋の硬い部分が見つかったら、そこを押さえたまま、逆側に頭を倒してください。(左の肩甲挙筋を押さえた場合は、頭を右に倒します)そうすることによって、トリガーポイントを刺激しつつストレッチでき、コリの解消につながります。

そこを押さえたまま肩を回すのもおススメです。

特に回数の決まりなどはありませんが、あまり押しすぎて内出血などさせないよう注意してください。また、爪が伸びている方は切ってから行ってください。

最後に

この方法は、私の経験上、多くの方に効果があります。しかし、残念ながら対症療法なので、ほとんどの場合戻ってしまいます。それは、肩こりの根本的な原因が、呼吸や姿勢にあるからです。

呼吸や姿勢については、次回お伝えします。

執筆者 : 益田尚
鍼灸師(国家資格)・コンディショニングコーチ
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